五色文庫

銃爪（ひきがね）引くたびに　心を捨ててきたオレが目の前にいる
裏切り者なのさ　暗闇のしもべさ　そんなオレなんて嫌になる

二人で逃げよう　ねえ
汚れた自分を消したい　暗き闇路の夜空で
満月よ　美しき銃口となれ　狙い定めて…

そしてすぐにオレを撃ち抜いて　呪縛をどうかほどいて
全てが長き夜の夢だと言って　終わりにしてよ
君は絶対諦めるなって　眩しい眼差しで言うけど
オレは意気地なしだね　がんじがらめで　蹲るだけさ

何故闇に魅せられ　君まで欺いて　オレは生きてきたのか
陽炎に似ていた　朧に身を隠し　苦笑いなんて嫌になる

全てを捨てよう　ほら
最後の仕事をするから　星の瞬く夜空（そら）で
満月の美しき銃口を　今　覗き込むのさ…

そしてすぐに罪を撃ち抜いて　苦しい日々を砕いて
これから君のため生きると言って　終わりにするよ
君は絶対逃げちゃだめだって　涙を浮かべては言うけど
オレはそんな君さえ　また裏切るかもしれないけど

だからすぐにオレを撃ち抜いて　呪縛をどうかほどいて
全てが長き夜の夢だと言って　終わりにしてよ
君の涙で胸を撃ち抜いて　愚かなこの身を消してよ
オレが大切な君　また裏切るその前に　消して…

麗らかな声が聞こえる　春を告ぐ鳥よ
少しだけ日溜りの中　まどろむのもいい

遠ざかるのは　ああ　少女の足音か
それとも過去の　ああ　戦いの幻か

瑠璃色の空に風が吹いて　遥かな明日を想う
罪深き我が身を包むのは　淡き春霞

漆黒の衣に散った　野辺の花たちよ
浄土など　望めるはずもない身を飾るのか

別々の道　ああ　選んだあの父（ひと）と
たどり着くのは　ああ　同じ理想だったとは

瑠璃色の空に風が吹いて　平和な明日を願う
目の前に広がる美しさ　花は春爛漫

…重くなる瞼が見たものは　水面に消えゆく波紋
誇らしく咲いた真っ白き蓮　永久の残像よ…

横たわる身体は永眠（ねむ）りにつき　やがては土へと帰る
抜け出した魂は放たれ　高く冥府へと

清（さや）けきあの月　君に似ている
独りで闇夜をそって照らして

透き通る白きかんばせ
見惚れて　この心に灯がともる

常盤の月がこの地を見守るように
僕も君を見つめていよう　いつの日にも
永久（とわ）の愛を放ち　遥か時空（とき）を越えて

星さえ視えない無明の空も
時さえ待つなら　月は照るから

ひさかたの光を信じ
己を信じたなら　明日は来る

常盤の想い
終わらぬ運命（さだめ）の中に生き続ける
時代の風が吹き荒れても　前を向きて行こう
祈りひとつ抱いて

約束をしよう
あの高き波も　乗り越えて進みゆくこと
恥じらった仕草　微笑んだ瞳
守りたい　この腕で

常盤の月がこの地を見守るように
僕も君を見つめていよう　何処にいても
永久（とわ）の愛を放ち　遥か時空（とき）を越えて

ふとお前が無口になると
こわいね　企んでるのかい？
桜貝で耳をふさいで
何にも聞こえないフリしようか

ああ　悪戯な瞳（め）さ
眩しいお前が問いかけるよ

どちらかをどちらかを選ぶなんて
欲張りなオレだから　無理さ
両腕の水平線　お前と海
両方を抱きしめるよ

ちょっと嫉妬してるのかもね
飛沫がお前濡らすのさ
そう　生まれた時からオレを
いつでも育ててくれたこの海

ああ　宝物だと
優しいお前はわかるだろう？

どこまでもどこまでも青く続く
海原を二人きり行こう
情熱の水平線　空と海の
まねをして重なろうよ

…朝凪だよ　風がほらやんだ
ここにおいで　波にねぇなろうか…

どちらかをどちらかを選ぶなんて
欲張りなオレだから　無理さ
両腕の水平線　お前と海
両方を抱きしめるよ

どこまでもどこまでも青く続く
海原を二人きり行こう
灼熱の狩人は　お前と海
両方を抱きしめるよ

【ヒノエ】この碧い海さえ紅緋色（べにいろ）に染めるよ　お前想う愛しさで
【平敦盛】砂浜が焦がれて蘇芳色になりて　あなたがまた恋しい

【ヒノエ】夕日は　【平敦盛】ほら
【ヒノエ】燃え尽きようと　【平敦盛】また夜明け連れて【二人】来る
【二人】誓いに似て

【ヒノエ】全部抱いてやる　【平敦盛】心も
【ヒノエ】全部受け止める　【平敦盛】涙も
【ヒノエ】離さないよ　【二人】ずっと

【平敦盛】せめて淋しさを　【ヒノエ】この手で
【平敦盛】せめて哀しみを　【ヒノエ】この眼で　【平敦盛】包みたい
【二人】愛しい人　ああ　守り抜くこと
　　　　胸に刻む誓言（ちかいごと）よ

【ヒノエ】この星を繋げて　縛りたい　お前をオレの女になりなよ
【平敦盛】夜明けには消えゆく星屑でいいから　あなたのそばいたくて

【ヒノエ】夕凪　【平敦盛】ほら
【ヒノエ】風がやもうと　【平敦盛】また寄せて返す【二人】波
【二人】想いに似て

【ヒノエ】すぐに逢いたいよ　【平敦盛】心が
【ヒノエ】ここで逢いたいよ　【平敦盛】涙が
【二人】求めてるよ　ずっと

【平敦盛】せめて優しさで　【ヒノエ】くすぐり
【平敦盛】せめて温もりで　【ヒノエ】たわむれ　【平敦盛】癒したい
【二人】愛しい人　ああ　恋文とよぼう
　　　　風に託す誓言（ちかいごと）よ

【ヒノエ】遠くで　【平敦盛】近くて
【ヒノエ】愛してる　【平敦盛】お慕いして
【二人】心魂（たましい）は離れない
　　　　夢を貫いて【ヒノエ】守り【平敦盛】続け【二人】よう
　　　　どんな時も

【ヒノエ】…お前の涙よを　【平敦盛】あなたの痛みを
【ヒノエ】抱きしめるよ　【二人】そっと…

【平敦盛】永久（とわ）の戦いを　【ヒノエ】この手で
【平敦盛】永久（とわ）の宿命を　【ヒノエ】この眼で　【平敦盛】見つめたい
【二人】愛しい人　ああ　守り抜くこと
　　　　終わりのなき誓言（ちかいごと）よ

【ヒノエ】…お前だけを　【平敦盛】あなた
【二人】ただ愛し抜くよ…

【遙かなる時空の中で3】

※Youtube動画転用/影片取自Youtube 

【遙かなる時空の中で3 Ultimate】主題歌

月が月であるよう　星が星であるよう
あなたはあなたのまま
夢が夢であるよう　願いが叶うよう
いつもそばにいる

生命（いのち）とは尊くて　信念（おもい）とは美しい
運命は変えられる　変えてゆけるよ　きっと
引き裂かれても　まためぐり逢う
何度でもめぐり逢える　忘れないで

もし　あなたが涙をこぼし　私を呼ぶなら
遥かな時空（とき）を越えてゆくよ

ただ　あなたがあなたのままで　笑えるようにと
何度も時空（とき）を越えてゆくよ
あなたは私の…　永久（とわ）の光…

人が人であるよう　龍が龍であるよう
あなたと私のまま
風が吹いてゆくよう　川が流れるよう
いつもそばにいる

哀しみは許される　傷痕は慈悲（あい）される
満月は満たされる　満ちてゆけるよ　もっと
崩れ落ちても　また立ち向かう
何度でも立ち向かえるよ　忘れないで

もし　あなたが心を痛め　私を呼ぶなら
遥かな時空（とき）を越えてゆくよ

ただ　あなたがあなたのままで　笑えるようにと
何度も時空（とき）を越えてゆくよ
あなたは私の…　永久（とわ）の祈り…

理を超える　あなたのその力よ
悔悟よ　痛みよ　溢れるその涙よ

…抱きしめる…

ああ　あなたがあなたのままでいられるためなら
私はすべてを捧げよう

もし　あなたが心を痛め　私を呼ぶなら
遥かな時空（とき）を越えてゆくよ

ただ　あなたがあなたのままで　笑えるようにと
何度も時空（とき）を越えてゆくよ
あなたは私の…　永久（とわ）の光…